ほわいとのボウリング講座

上級編

さあ,ボウリング講座の上級編です.
まず最初に確認です.
スパットボウリングはよく理解できましたか?

まだ理解できていないなら,もう一度理論編を読んでください.
それでもまだわからないなら,掲示板で質問するか,
最終手段としてわたしに質問してください.
(たぶん,掲示板で質問したほうが確実です 笑)
チェックポイント
様々なタイプのボールの投げ方

さて,スパットボウリングを理解できたなら,あとは繰り返しスパットを通す練習をするだけです. 狙ったスパットにボールが通るようになれば,おのずとスコアアップすることでしょう.

しかし,その際に気をつけることがいくつかあります. ボウリングの投球動作の順に沿ってそれらの説明をします. 基礎編とだぶることがたくさんありますが,再確認です.

ボールは,ハウスボールであれば,基礎編で説明したようなボールを選びます. もちろんお金に余裕があれば,できるかぎりマイボールを買いましょう. 3〜4万円くらいでかなりいいボールが買えます.

マイボールは,自分の指に合わせて穴の大きさや位置を決めて作るので,非常にいいものです. 重いボールでも,指穴があっていれば,楽に投げることができます.

また,シューズもできるだけマイシューズを買いましょう. ハウスシューズだと,靴の裏が左右どちらもつるつるしているので,悪い影響を与えてしまいます. マイシューズを使えば,フィニッシュのスライドもうまくできるようになり,下半身の安定感がぐっと増して,スコアにかなりの影響を与えます. シューズは数千円から数万円までさまざまなものがありますが,安いものでもハウスシューズとは雲泥の差があるので,ぜひ購入してください.


アプローチに立つ前には両隣で投球しているかどうか,投球しようとしているかどうか,という確認をします. 余裕があれば,両隣のさらに隣(2レーン隣)も同時に投球しないように気をつけると,とてもスマートです. そして,立つ位置と投げるスパットをしっかり確認します.

上級者は,投げる前に必ず足元を見ています. そして十分に集中力を高めて,スパットだけを見つめるようにします.


助走は,非常に難しいものです. まず下の図を見て下さい.

人の目線と腕の振りの延長線には,ずれがあることが図からわかります. 人によりますが,大体板目で5〜7枚程のずれがあります. ということは,そのずれを考慮に入れないと,スパット理論のボールのコースと実際のコースとにずれが生じることになります.

また,アプローチの左手前から右奥,あるいは右手前から左奥,というように,斜めにアプローチを進む場合でも,相似三角形の辺の上を進むようにしないと,ボールのコースにずれが生じます.

これらを実際に調整するのは,非常に難しいです. 自分の頭と肩のずれや,斜めに助走する場合のずれがあるということを考えながら練習するようにして下さい.


腕の振りは,先ほどの図での腕の上の点線を通るようにスイングします. スパットを狙うのに,ボールがその線上になければ当然スパットを通りません. またスイングは,力を入れずに,振り子のように楽に自然に行います. 余分な力が入ると,コントロールが悪くなります.


肩は上の図のように,スイングの線に垂直に構えます. これも,スパットを通すために重要です.


スイングを始めたら,腕を常にまっすぐにします. よく肘の曲がっている方を見かけますが,肘が曲がっている=余分な力が加わっている,ということであまりよくありません. 余分な力は,スイングをぶれさせることになりますし,腕が曲がっていればスイングの軌道も曲がってしまいます.


リリース,つまりボールを離す瞬間の理想的な形は,下図のような形です.

リリースの瞬間は,できるだけ手首が真っ直ぐになっている方がいいと思います(アメリカンボウラーのようなら,究極に曲げるボウラーなら,手首が真っ直ぐよりもさらに内に曲げられていることが多いですね). 手首が真っ直ぐになっていてかつ,親指が先に抜けてから中指と薬指でボールにひっかかるようにボールを投げると(ボールが乗るといいます),強い回転が加わりやすくなり,曲がる強いボールを投げることができるようになります.

ただし,手首の力が相当必要ですので,あまりやり過ぎると手首を壊します. 上図のような手首は,あくまで「理想」ということを忘れないようにしてください. ある程度,そうなるような気持ちを持つだけでOKです. 無茶をしないでください.

手首を真っ直ぐにするためのリスタイ(よくボウリング場でつけている人を見かけるでしょう)が売られていますので,それを使うのも一つの手です.


ボールを曲げたい,という方は非常に多いです. そして,その方法に関する質問がよくあります. 基本的にボールを曲げるということは,「ボールが回転する際の,レーンとの摩擦を利用するもの」と考えていただければいいかと思います. つまり,ボールをいかに効果的に回転させるか,ということがボールの曲がりに大きく影響を与えます. このポイントをよく覚えておいてください.


〜〜〜★★ 注意事項 ★★〜〜〜

基礎が十分できていない状態で,このコーナーをあまり読まないようにしてください. ナチュラルフックだけならいいですが,基礎ができあがる前に強いフックをかけるようにすると,悪い癖がすぐについてしまい,後で修正できなくなります. 基礎を十分に固めてから,強いフックにトライしましょう.



ナチュラルフックは,私が最も理想と考えているボールの曲がり方です. ただ,あくまで「わたし」の理想です. まずその投げ方について説明します. ここでは,右投げの方を基準にして解説をします. 左投げの方は,頭の中で説明を逆にして読んでください.


人の腕は,最も楽に垂らした状態では,親指がだいたい10時くらいの方向を向いていると思います. その状態でボールをリリースする,というイメージです. 下の写真のように,親指が板目に対してだいたい10時くらいの方向を向いているのが理想です.


10時の方向の持ち方

そのため,腕をそのまま前後に振って投球すると,下図のように,自然にボールには左斜め方向に回転が加わることになります. もちろんリリースの瞬間には,親指が先に抜けて,中指と薬指でのボールにひっかかっる,という方がより良い回転の条件になります. ひっかかりがなくても,ある程度は回転すると思います.

簡単ですが,この回転によるボールの曲がりが,ナチュラルフックの原理です.


↑上が進行方向

このような自然な回転で投げられると,下図のようなコースを通る,非常にキレイなフックのボールが投げられるようになります. わたしは,今でもこのボールの軌跡を念頭に置きつつ,練習を行うようにしています.

また,ナチュラルフックがちゃんとうまくできているかな,というのをチェックする一つの方法に,ローリングを見るという方法があります. ボールが帰ってきた後,オイルがボールにどのようについているかをチェックします.

この図のようなローリング(セミローリングといいます)になっていれば,おおよそいい投げ方ができているものと思われます. ローリングが指穴から離れすぎていたり,指穴の上を通っていたりすると,どこか問題がある可能性があります.

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ただ,このローリングは理想的なものなので,必ずしもこのとおりでなければならない,ということはないと思います.


オイルが薄くて曲がりまくってしまうレーンコンディションの時や,もともと曲がるボールを投げている場合,10ピンなどのガターに近いピンをスペアするのが非常に難しい場合が多々あります(右利きの場合). そのような場合,曲がらないボールをもう一つ用意しておくというのも一つの手ですが,ストレートボールを投げるというのも一つの手です.

ストレートボールの投げ方はいたって簡単で,上記のナチュラルフックでは親指が10時の方向を向いていたものを,12時の方向に向けるようにするだけです. ただ,実際に投げてみるとわかるのですが,12時の方向に向けようとしても,なかなかうまくはいきません. 気分的には,1時や2時に親指を向けるくらいで投げると,うまくいくようになると思います.


12時の方向の持ち方

ただ,フォームやリリースがまだ安定していない時期にストレートボールを投げる練習をすると,より一層安定しないようになってしまいます. フォームやリリースを安定させる練習をしている間は,ストレートボールの練習はしないようにしましょう.

参考までに,ストレートボールでの典型的なローリング(フルローリング)を図に示します.


わたしの理想とするナチュラルフックのボールの回転は,回転の軸が地面と平行に近い回転となります. 日本やアメリカのボウラーの多くはこの回転です.

しかし,ボールを曲げ始めようとした最初の時期とかは,回転の軸が地面に垂直に近い回転をする「スピナーボール」になることがよくあります. ナチュラルフックに比べると,回転の力が逃げやすく,弱いボールになることが多いです.

また,台湾などのアジア地域で結構多い回転は,地面と垂直に近い回転をしてかつ,回転軸が指穴に近い「UFOボール」というボールを投げます. スピードが速くて,回転力のためにピンがはじけ飛ぶようなアクションをする,というイメージがあります.

申し訳ありませんが,UFOボールやスピナーボールの投げ方に関しては,わたしにはよくわかりません.

参考までに,スピナーボール・UFOボールでの典型的なローリングを図に示します.


わたしの理想とするナチュラルフックの説明は簡単にしました. では次はいかに強いフックを加えるか,ということを説明します.


フックボールは,ナチュラルフックで説明したように,ボールが横回転することにより曲がります. そのため,強いフックをかけるには,単純にはより強い回転をかければよい,ということになります.

では,どうしたら強いフック・回転をかけられるのでしょうか.


強い回転をかけるためのポイントは次のとおりです.

    ☆ リアクティブのような曲がるボールを使う
    ☆ ボールの指穴を曲がるように開ける
    ☆ 握り方はフィンガーチップにする
    ☆ リリースの瞬間に親指を先に抜く
    ☆ 親指を抜いた後に,次に中指と薬指にボールを乗せてターンしながらリリース
    ☆ 手が大きくて指が長くて,しかも手首が強いとよりよい
大雑把にはこんな感じになります.

文章だけでははっきり伝えられないのがもどかしいです. やはり,実践あるのみ,だと思います. ポイントとしては,中指と薬指に「ボールを乗せる」という感覚を会得するのがいいでしょう. 中指と薬指ボールの2本にボールが乗ると,リリース&ターンの時に,強い回転を与えることができるようになります.

この強いフックの投げ方は,わたしもはっきりいってなかなかうまくできません. 非常に難しいです. このような投げ方が意識的にできれば,かなり強い回転そして強いフックがかかると思います.

また,注意すべき点は,このようなフックは手首に非常に負担がかかるということです. そのため,手首を充分に鍛えておく必要があります.

リスタイ等の補助具を使うのも一案です.


強いフックをかけるのは非常に難しいです. でも,フックが強くなると,よりピンへの食い込みが強くなり,きっとピンアクションもよくなるでしょう(コントロールが難しくなります.特に10ピンを取るのが難しくなりますけど). ボウリングの楽しみも一層増します. しかも,かっこいいですね(笑).

頑張ってトライしてみてください. くれぐれも,無理は禁物です.

最終更新日時 : 2015年 6月10日(水) 23時 9分34秒